昨日は、「コミュニケーション能力向上事業」のお手伝いで八雲小学校にお邪魔しました!
 
文化庁主催、日本児童・青少年演劇劇団協同組合(児演協)様へ委託しているプログラムです。
 
理事の竹内さまのご厚意にて参加させていただくことができました。
 
プロが公立小学校に来校し、授業のなかで子どもたちがコミュニケーション力を高めることができるという素晴らしい取組で、感動いたしましたので、ブログでご紹介いたします。
 
皆さま、「非認知能力」という言葉をご存知でしょうか。
 
「やり抜く力」「自分で考える力」「感情をコントロールする力」「コミュニケーション力」など、生きていくのに必要な力のことです。
 
伝統的な教育観では「読み・書き・そろばん」が重視されてきましたが、近年はそれらのベースとして、この非認知能力をのばすことこそ大切だとされています。
 
なぜなら、勉強ができても感情がコントロールできなかったり、自分で考える力がなかったりすると、社会に出たときに通用しないことがわかってきたからです。
 
さて、今回の授業ではこのうち特にコミュニケーション力向上を重要視してプログラムが組まれています。
 
講師は全員プロのエンターテイナーで、クイズやジェスチャーを駆使した、全員参加型の授業が行われます。
 
例えば…
子どもたちが輪になり、パントマイムで空想上の「水がなみなみとつがれたコップ」をお友達に手渡していく!
 
正解のない課題にみんなで取り組むことが狙いなのですが、びっくりしたのは子どもたちの発想が豊かなこと!
 
・おっとっと、とこぼしそうになる
・コップを床に置きスライドして渡す
・お友達の頭の上にコップを置く
・水を飲んじゃう
・飲まれたコップに水を足す
 
などなど…これみんな子どもたちが即興でパントマイムでやったのです!
 
大人にはこんな発想は浮かないですよね。
私も見ていて思わず笑ってしまいました。
 
そして子どもたちが学んだことは「正解がなくてもいい」のだということ、「人によって違いがある」こと、そして「仲間から承認されたときの嬉しさ」!
 
私が何より素晴らしいと感じたのは、これが公立小学校の授業で行われたということです。
 
近年は学力よりも、こうした「体験」格差が問題になっています。
 
非認知能力は、ピアノやスイミングなどの習い事に取り組むことや、家族で休日に博物館に遊びに行くことなどで伸ばせます。
 
たださまざまな事情により、こうしたところまでカバーできない親御さんが多いのも事実です。
 
小学校の授業時間内に非認知能力を伸ばせれば、格差是正の一助になります。
 
私はこうした活動にもっと予算がさけると良いと思います。
 
学力は点数化されますが、非認知能力は数値にできない。
 
予算化する際にこの辺が難しいところなのだろうと思いますが、文化庁や児演協さまの日々の活動が身を結び、今後ますます発展していくことを願ってやみません。

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